投資信託でどのファンドを買えばいいの?(前編:手数料)

結論

結論から述べると手数料について確認した方がよいです。足切りで考えるくらいでも問題ないと思います。理由としては投資信託は国内外の株式、債券、不動産、金など多くの種類が投資対象になりえますが、どれを買ったとしても平等にリターンに影響が出てくるためです。

手数料にはどんな種類があるの?

手数料には大きく3種類あります。

1.購入時手数料・・投資信託を買った時にかかるコストです。購入時手数料が1%は100万円を投資したはずなのにスタートが99万円からになってしまうことを意味します。0%のファンドもあれば3%かかるファンドもあります。ちなみに0%のものをノーロードと呼ぶこともあります。

2.信託報酬・・投資信託を運用している時にかかるコストです。我々の代わりに運用してくださっている方の人件費などにかかる維持費です。こちらは0.1%から2%程度のものまであります。

3.信託財産留保額・・投資信託を売却して現金化する際にかかるコストです。0%で済むものもあれば0.5%程度かかるものもあります。

Money Hub 投資信託相談プラザ|投資信託のノーロードとは?3つの手数料と共にわかりやすく解説します|https://toushin-plaza.jp/column/vol14/

手数料はどうやって確認するの?

投資信託には交付目論見書が必ずついているのでそこで確認します。最近はPDFになっていたり運用会社のサイトで表示されているケースも多いです。
交付目論見書は概ね以下のような書き方をしています。

投資者が直接的に負担する費用
購入時手数料ありません。
もしくは
○○%を上限として販売会社が定めるものとします。(※)
信託財産留保額ありません。
もしくは
基準価格に○○%をかけた額
※ネット証券会社、店舗型の証券会社、銀行などどこで買うかで変わります
投資者が信託財産で間接的に負担する費用
運用管理費用
(信託報酬)
純資産総額に対して○○%
その他の費用
・手数料
~の費用

どのくらい手数料なら買ってもいいの?

今まで10個以上のファンドを購入した経験による主観ですが概ね以下の通りです。

また、購入時手数料が0%以外のものは信託報酬も高い傾向があります。

逆に信託報酬が低い(0.2%以下)のものは購入時手数料、信託財産留保額がかからないケースが多いです。

前向きに検討してOK自分の中での信念があればOK論外
購入時手数料0%0%0%以外
信託報酬~0.2%0.2~1.0%1%以上
信託財産留保額0%0%0%以外

手数料の差はどのくらい影響があるの?

元々のベンチマークは年利5%、最初に100万円投資して30年ほったらかしという条件で以下2つのファンドで比較してみました。

1.信託報酬0.1%

→事実上の年利は4.9%(5.0-0.1)

2.信託報酬0.5%

→事実上の年利は4.5%

3.信託報酬1.0%

→事実上の年利は4.0%

4.信託報酬2.0%

→事実上の年利は3.0%

結果はこちらになります。

信託報酬0.1%の場合と比較して0.5%では50万円弱、1.0%では100万円弱の差がありました。

信託報酬が高いファンドでよい成績を残すには低いものよりよいパフォーマンスを出せそうなファンド(※)を選ぶ必要がありますが、損失が大きくなる可能性高いため注意が必要です。

※レバナスが1つの例です。私は一時的にパフォーマンスが落ちることも覚悟してレバナスを買っていますが2022年末はパフォーマンスが大幅に落ち込み、狼狽売りしそうになりました。2023年7月現在は大きく戻してきました。

まとめ

購入時手数料、信託財産留保額がかからないもの、信託報酬が低いもの(0.2%未満が理想)を候補にしましょう。

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